1月30日
不思議な話 第2回 気功の使い手
高校時代、体育会系の顧問の中には、「気功」を使える教師が何人かいた。
最初に見た「気功」の先生は、バスケ部の顧問だった。公立校ながら、バスケ部を県大会優勝に導くなど、その指導力には定評があった。
その先生は、怪我をすると必ず「気功」を使った。悪い部分に両手を当て、精神集中するのだ。不思議なことに、先生の手の平が熱くなってくる。
気功が終わった後は、もちろん病院にいく。なので、気功が効いたのか、病院の治療が効いたのかはわからない。「直りが早くなったような気がする」と、気功の治療を受けた人間は大体、そう言っていた。
他の顧問からの信頼もあつく、とりあえず怪我をしたらみんなバスケ部の先生の所へ行っていた。
また同じく市内にあるI高校のバレー部の顧問も気功の使い手だった。I高校のバレー部も公立校ながら、全国大会に出場するなど、申し分ない実績を持っていた。しかも、そのI高校のバレー部は部員が6人しかいないチームだった。
試合中に怪我をしたらどうするんだろう?と思っていると、実際そういう事態が起こったらしい。その時は、タイムアウトをとって、60秒の間で気功で直して、また試合を続行したという。これは、実際にI高校のバレーボール部員から聞いた話だ。
そういう人達は、どこで気功を手に入れるかというと、三十万円ぐらい払えば気功の力を開いてくれる人が京都にいるらしい。
ある日、一つ上の先輩が、練習中に大怪我をした。気功の使い手のバスケ部顧問もお手上げで、自分の師匠にあたる京都の先生を紹介した。
行ってみると、その偉い先生には先輩を見るなり、「水子の霊がついている」と言ったという。そして、先輩に特別な気を送りはじめた。先生が手をかざすと、先輩の顔や腕が勝手に動き出したという。しかも、絶対ありえない形で顔がゆがんだりしたそうだ。
今から考えると色んな意味で、すごい先生たちだった。真偽のほどは確かでないが、手のひらが熱くなるのは本当だった。これは、今でも不思議でしょがない。